フェルミ推定って何か知りたくありませんか?
ケース面接ってご存知でしょうか?
具体的に言うと、日本にある電柱の数ってどのくらい?が有名な例で、
このような問題をいかに論理的に考えることができるかを面接では問われます
俗にいう「フェルミ推定」の知識が必要です
でもこれってコンサル転職のためで、直接ビジネスには関係ないんでしょ?
などと思われがちです。
だけど、ビジネスの最前線で、戦略立案や新規事業計画で当然に使われているものです。
▽例
・今後の市場の変化をとらえ、どのような事業戦略に落とし込めばいいのか。
・このプロジェクトには、どのくらいの人月がかかるのか。
フェルミ推定=未知のもの(数字)を常識・知識をもとにロジックで考えること
これをさらに因数分解すると、
①未知のもの(数字)を
→知ることができたなら、ビジネスを前に進めることができるけど、
調べてもどこにもない数字を探す、作り出す
=未知の数字を技術を用いて推察する
②常識・知識をもとに
→ありとあらゆる常識を使います
あとで実際に使った例を出します。
③ロジックで
→どういう道順ではじき出すか
④考えること
→四則演算程度で解けます
つまり、フェルミ推定は、答えのないゲームだといえるでしょう。
実際に、コンサル会社を受験した時の実例をもとに説明します
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▽ケース面接で出会った実際の問題
面接官:あなたの趣味は何ですか?
私:ドライブにいくことです。
面接官:では、日本の自動車台数ってどのくらいあるでしょうか?
5分考える時間をあげます。その後に議論しましょう。
日本に存在する自動車の台数を考えろと言われました。
今回はこの例でわたしが考えたことを紹介します。
まず私が考えたのは、前提条件です。
今回は、前提条件を個人利用のみと仮定する。
※社有車を含めると、考える要素が多くなり、5分では不可です。
求められていることは、正解の数字ではなく、それを導くロジックです。
私が考えた算出方法は、下記の通りです。
※これは上記で言うところの因数分解ですね。
難しいと思う問題でも、構成要素をあぶりだすことで、簡単に解けるようになります
それでは、その構成要素について、それぞれについて考えます。
①世帯数
5,000万世帯
※ここは前提の知識からですが、ただ知っていないとダメかというとそうではなく、過去の積み上げやその他情報から、想定することは可能な範囲です。
世帯数をさらに細かく因数分解しました。
▽構成要素
「都会在住世帯 or 田舎在住世帯」
「単身世帯 or 2人以上世帯」の2軸で場合分け。
理由
①都会より田舎の方が、単身よりも家庭持ちの方が自動車需要が高いこと。
②都会の方がカーシェア等のサービスも充実しており、所有→利用への転換も進んでいること
日本の人口 → 12,500万人 、 世帯数 5,000万世帯 としたときに、1世帯あたりの人口は2.5人とはじき出されます
2人以上の世帯はイメージ的に1家族3人がベースと仮定します。
※今後もいくつか仮定をおいて説明しています。
仮説思考と言われるものに近いと思いますが、前に議論を進めるために、最初にある程度の仮定を置くことが大事です。
計算式
Xを単身世帯数、Yを3人世帯数すると、
1X+3Y=12,500
X+Y=5,000 の連立方程式より、X=1,250、Y=3,750となる。
都会と田舎の世帯数は同数(各2,500万世帯)と仮定する。
都会は田舎よりも単身世帯が多く、田舎は2人以上の世帯が多いため、以下のような分布とする。
合計 5000
都会/単身者 750
都会/2人以上 1750
田舎/単身者 500
田舎/2人以上 2000
②自動車保有率
これは上記の分類で考える必要があります。
1)都会在住の単身世帯
約10%と仮定しています。
理由
・カーシェアリングに伴う所有率の減
・公共交通機関での移動がメイン
・維持費が高い
2)都会在住の2人以上世帯
約50%と仮定しています。
理由
・単身世帯に比べて駅から離れる物件が多いため、スーパー等の日常使いが増える
・単身者よりも持ち家率が増えるため駐車場を備えていることが多い
・2人以上で都会在住であれば、世帯年収が高いことが想定される
・但し、都会のため田舎に比べ所有率は落ちる
3)田舎在住の単身世帯
約70%と仮定しています。
理由
・通勤で自動車を使用することが多いため
・日常生活では必須(地方にいた経験から)
・但し、ネットなどを利用することもあるため、単身は、田舎でも駅近くで生活に不自由ない層もいる
4)田舎在住の2人以上世帯
約90%と仮定しています。
理由
・生活必須級のため、ほぼ全数持っていると想定。
※一家に1台でなく、人数分あるなんてざらです。
・ご老人のみの世帯は免許返納をしているため、一部持っていない層あり
③世帯当たり保有台数
単身世帯は1台としています。
2人以上世帯のうち、複数台持っている世帯率を都会で1/6、田舎で1/3と仮定します
そうすると、計算した結果は、日本国内で個人保有している自動車の総台数は3,846万台と推察することができます。
これが、年間の売上台数を求められている場合はどうしますか?
それは、車の平均寿命(耐用年数)で割ればいいですよね。
今回でいえば平均寿命を8年と仮定します。
都会:137万台
田舎:343万台
合計:480万台 となります。
一般社団法人日本自動車販売協会連合会の出している数字を参考にしてみると
2021年は、465万台 と公表されているので、ほぼニアリーイコールの推察ができました。
一見、難しいと感じることでも、細かい因数分解で、正解に近い数字をはじき出すことができます。正確な数字を求めるのは、それ以降に詰めていけばいいのです。
あらかじめ、概算で求められるとその後のビジネスに大きく影響します。
よかったら、フェルミ推定勉強してはいかがでしょうか。
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それではまた。