【今日の1冊】『情報を正しく選択するための認知バイアス辞典』を読んでの感想
今回紹介する本は、『情報を正しく選択するための認知バイアス辞典』(著 情報文化研究所)です。
昨日Noteで感想を書かせていただきましたが、紹介しきれなかった部分について、
こちらで書いていこうと思います。
『情報を正しく選択するための認知バイアス辞典』を読んでの感想|kss|note
早速ですが、あなたが人と話すときやものごとを考えるときは、
ほぼ、認知バイアスがかかった状態にいます。
(いいか悪いかはさておき)
アインシュタインの言葉に、
「常識とは 18 歳までに身につけた偏見のコレクションでしかない」
という言葉があります
あれ?会話がかみ合わないな?
この人ってなんかこういう思考があるかな?
なんて思ったことはありませんか?
そう、そこには、認知バイアスがかかった状態になっているのです。
人との会話や思考のなかに潜む、認知バイアスについて少し知りたくはありませんか?
今回は、noteでは紹介できなかったものを紹介していきます。
そもそも、認知バイアスとは何かというと、
偏見や先入観、固定概念やゆがんだデータ、一方的な思い込みや誤解を広く指す言葉であると言われています。
本書では、認知バイアスを3つの分類
(論理学的アプローチ、認知科学的アプローチ、社会心理的アプローチ)から紹介しており、それぞれの分類を各20項目、計60項目から紹介しております。
<今回紹介するもの2つ>
①二分法の誤謬(論理学系)
②選択的注意(認知科学系)
①二分法の誤謬(論理学系)
意味:実際にはより多くの選択肢が存在するにも関わらず、限られた選択肢かないと思う混んでしまうことにより生じる誤謬
私は、以前うけた会社の面接でこのように言われたことがあります。
「あなたは今いる会社ではもう成長できない。うちにきたらきっと幸せになる」
ここに二分法の誤謬があることに気づきましたでしょうか?
私は特に急ぎで転職する気持ちはなかったので平常心でいましたが、
藁にすがる気持ちで、この面接をうけていたとしたら…
ここには隠された選択肢があります。
・会社を移れば、幸せになる
・会社を移らなければ、不幸になる
・会社を移れば、不幸になる
・会社を移らなければ、幸せになる
後半の2つが隠されているんです。
白黒はっきりさせろ!
挑戦したやつはみんなステップアップしてるぞ!などの選択を迫る人は、
意識的に、無意識的にかはさておき、
他の選択肢があるにもかかわらず、自分の都合のいい選択肢だけを提示し、
答えを引き出そうとしている可能性があるということです。
しっているとそうでないのは、全然違うので今回紹介しました。
※上記の面接は、きっぱりとお断りしたのはここだけの話です
②選択的注意(認知科学系)
意味:周囲のざわめきのなかでも、特定の話者の言葉だけを聞くことが可能なように、
多くの情報の中から、必要なものだけ取捨選択すること
海外で飛行機や電車を待っている際、
ざわめきのなかでも、聞きたいアナウンスのみに集中して聞くことができました
まさしく、この選択的注意がそれにあたるのだとこの本を読んで感じたことです
認知科学的に言うと、以下の通りにかみ砕くことができるそうです。
自分が注意を向けていない音声情報は「排除」され、
必要な音声情報のみは「選択」され、「音声が聞こえる」
という体験をもたらしている。
※音声以外にも適用
ここでいう注意=環境に無数に存在する情報の1つへ焦点をあてるスポットライトのようなものだと個人的には思いました。
注意が1つに集中しているとき、危険に陥ることも考えられるのでしょうか。
具体的に言うと、
「ながら運転」はスマホだけに集中してしまい、他への注意が向けられていない状態です。
ながら〇〇をしていないか、自分の行動をもう一度振り返ってみようとこれを機に思いました。
この点において、選択的注意から外れると、比較的大きな変化があっても気づきにくいとされている。
以上です。
どうでしょうか。
認知バイアスもっと知ってみたいと思いませんか?
今回紹介したものはほんの一部です。
よかったら、一度、認知バイアスを調べてみると、
案外、何かのヒントを得ることができるかもしれません!
〇今回紹介した本
情報を正しく選択するための認知バイアス事典 [ 情報文化研究所 ]
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